さまよう刃

涙が止まらなかった。エンドロールでも泣き、座席を立ってからも涙が出たのは、そう滅多にないことだ。
実際に、映画のような事件が少なくない今の世の中。自分や家族は大丈夫と安心もしていられない。
だから、映画の話に、入り込んでた。父親が復讐したい気持ち、刑事なのに、父親の立場に立ってしまう気持ちが、分かる。その一方で、ペンションの女性の言うことも、もっともだと思う。ベテラン刑事の言うことが正論だとも思う。きっと、父親も私みたいに、すごい葛藤があったと思う。いや、「私みたいに」なんてものではないだろう。
作り話と思えず、そんなふうに、自分の人生や思いが重なって、涙が止まらなくなった。そして、そこまで、私を入り込ませたのは、やっぱり、俳優さんたちの演技だろう。寺尾聡。伊東四朗、竹野内豊、それぞれが、ぴったりな適役だった。竹野内君の、刑事でありながらも人間的なところが、すごく良く表現できてた。彼ならではの、誠実さが表れてた。
実際ならば、竹野内演じる綾部刑事の行為は許されないことだろう。「俺たち警察は、市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとしているのは、法律の方ってことですか」という迷いを持って仕事をするなら、いつか、心が壊れてしまうかもしれない。伊東四朗演じる真野刑事は、そんな思いを克服して仕事をしているようだけど、実際、すごく重いものを背負って生きてるのだと思う。刑事達の仕事や思いも考えると、ますます、やるせなくなった。
音楽も素晴らしかった。どうしようもない悲しみを募らせる音楽だった。聴いていると、また思いが湧いて来て、涙が止まらなくなってしまった。一体、どうしたら良いのか。復讐したい。だけど・・・・・
こんな、どうしようもない悲しみ・苦しみを実際に経験したくない。誰にも、経験してもらいたくないと思う。

コメント

わたしも今日見てきました。

映画が始まる前に泣けて泣けて・・。原作を先に読んであったかもしれない。
これからの映像を想うと、気が重ったかったがーー映画では、娘さんの悲惨な場面は無くて、私はほっとした。
でも私も年頃の娘が居る身。自分の娘だったら・・と思うと身体中が震える想いがする。

寺尾聡さん演じる中学生の娘さんを殺されたお父さん。どんな思いだろう?と想像すると、泣けてくる。

でも後半、犯人に復讐を思い立った頃から、涙は消えた。見終わっても涙は出なかった。重い。重すぎる。
涙も出ないぐらい・・重い話で、お涙頂戴の話しではない。と想った。

その反面、そんな父親の思いを十分すぎるほど理解している・若い刑事の苦悩を、竹野内くんが誠実に演じていた。
本当に彼らしい誠実な演技だと想う。

こういう「役」は、やはり素晴らしいし、嵌り役だと想う。
勿論、時には「野立」のような役もいいけどね^^

マママゴさんへ

本当に重い話ですよね。どんな行動を取ったとしても、それが良かったと言い切れないから、苦しくなるね。
せめて、今の私に何が出来るか考えてます。人の気持ちを分かろうとする子どもに育てなくてはいけないな…と考えてます。
竹野内君の人柄が滲み出た役だったね。そして、こんな重い映画なのに、私は不謹慎にも、相変わらずイイ男と思ってました。

なんだかいろいろな場面思い出します
帰ってからいろんなレビューを読んで・・・
いろんな考え方を持った人がいるなぁ・・と
きっと正解はないんだけどこうやって考えることが大事なんだろうね
竹野内クンはやっぱりかっこよかったよ~~
いいオトコです
綾部刑事の心の葛藤も伝わってきて素晴らしかったよ~~

ほのほのさんへ

一緒に観れて良かった。映画って、何らかの形で自分の中に入って来るのがあるよね。私達は、この映画で、かなり同じ思いを共有したね。映画を二人で観ると、そんな良いことがあるよねー。
次は、一緒に笑おうか
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